Wispr Flowの評判は? 資金調達・セキュリティ・機能を公式情報で確認【2026年10月】
記載の料金・仕様はこの日に公式サイトで確認したものです(検証ポリシー)
結論を先に
- 資金調達
(2026年 8月) - シリーズBで
2億 8,000万 ドルを 調達 - セキュリティ
- SOC 2 Type IIと
ISO 27001を 取得 (監査・認証は A-LIGN) - 日本語の
精度 - 公開データは
なし。 無料枠で 自分の 話し方を 試すのが 確実 - 無料枠
- PC
週 2,000語・スマホ 週 1,000語。 カード登録は 不要 - Proの
料金 (日本から) - 年払いは
月960円相当 (年 11,520円)、 月払いは 1,200円 - オフラインでの
利用 - 不可。
文字起こしは 常に クラウドで 処理
公式サイトの
目次8項目
Wispr Flowは、Wispr AI, Inc.が提供するAI音声入力ツールです。2026年8月にはシリーズBで2億8,000万ドル(評価額20億ドル)の調達を発表しました。一方で、日本語で「評判」を調べても、日本語での利用レポートはまだ多くありません。
この記事では、公式サイトと一次ソースで確認できる事実を整理します。
この記事の位置づけについて 本記事は公式情報と公開されている一次ソースをまとめたものです。当サイト自身による日本語精度の実測検証は準備中で、結果が出しだいこの記事を更新します。検証の手順は検証ポリシーで先に公開しています。「使ってみた感想」を装って書くことはしません。
結論:評判は「公開されている事実」で確かめる
Wispr Flowについて、公式情報と一次ソースで確認できるのは主に次の3点です。
- 開発体制:2026年8月にシリーズBで2億8,000万ドルを調達しました。同じ8月から9月にかけて、会議メモ機能「Notetaker」(Mac版8月5日・Windows版9月15日)や自社開発の音声モデル「Canto」(9月17日)を公開しています
- セキュリティ情報の開示:SOC 2 Type IIとISO 27001(いずれもA-LIGN)を公式に掲げ、学習利用の設定やデータの扱いを公開しています
- 利用の広がり:公式サイトには「Used by professionals at」という見出しで、Microsoft、Amazon、Notion、Klarna、Groupon、Vercel、Mercuryのロゴが並んでいます
ただし、このロゴ欄は「これらの企業で働く人が使っている」という意味で、企業として正式に導入したとは書かれていません。また、日本語の精度を示す公開データはありません。日本語での使い勝手は、無料枠で自分の話し方を試して判断するのが確実です。
事業としての実績
| 項目 | 内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 資金調達 | シリーズBで2億8,000万ドル(評価額20億ドル、Menlo Ventures主導)。2026年8月17日発表 | 公式ブログ |
| 累計調達額 | 3億6,100万ドル | TechCrunch報道(2026年8月17日) |
| 利用規模 | Flowで書かれた語数が累計600億語超 | 公式ブログ(シリーズB発表) |
| 認証 | SOC 2 Type II・ISO 27001(A-LIGN)。HIPAAはBAA締結で対応 | 公式Privacyページ |
音声入力ツールは、音声認識モデルの更新が続くことが前提の製品です。開発を続けられる体制かどうかも、料金や機能と並ぶ選定材料になります。
2026年8月から9月にかけて、会議メモ機能Notetaker(Mac版8月5日・Windows版9月15日)、自社音声モデルCanto(9月17日に全ユーザーへ展開)などが公開されています。なお、Cantoの精度に関する公式の評価は英語の録音(約10時間・2,300人超の話者)だけで行われており、日本語の精度は公表されていません。
評判を読むより、1週間使うほうが確実です
Wispr Flow
PCは週2,000語、スマホは週1,000語まで無料。カード登録も不要なので、自分の話し方との相性を実際に確かめられます。
- 無料枠
- PC 週2,000語(スマホ 週1,000語)
- 料金
- 年払い 960円/月相当(年11,520円)
月払い 1,200円/月(いずれも日本からの円建て価格) - 対応OS
- Mac / Windows / iPhone / Android
※現在このリンクに紹介報酬は発生していません(提携は申請中または申請予定・開示一覧)
公式が説明している主な機能
公式サイトで説明されている主な機能は次のとおりです。
- フィラーの除去と自動整形:つなぎ言葉を除き、句読点や書式を整えます。話の途中の言い直し(例:「5時…やっぱり6時」)は、最終的な内容に合わせて反映されると説明しています
- 個人辞書:名前や専門用語を自動で学習し、手動でも追加できます(日本語では固有名詞の誤変換対策に使える機能です。対策の考え方は固有名詞の記事で整理しています)
- スニペット:よく使う定型文を、短い呼び出し語を話すだけで展開できます
- アプリごとの文体設定:フォーマル/カジュアルなど、アプリの種類ごとに文体を変えられます。ただし公式ヘルプによると、文体の整形は英語の入力のみが対象です
- 100以上の言語に対応:話している言語を自動判別しますが、公式FAQは精度のため、使う言語を設定で選んでおくことを推奨しています
- 会議メモ(Notetaker):会議にボットを参加させず、端末の音声を収録する方式です。対応はMacとWindowsで、会議の文字起こしは日本語を含む21言語に対応すると公式は説明しています。無料プランでも、週あたりの会議数に上限付きで使えます
公式は「プラグイン不要で、入力できる場所ならどこでも使える」と説明しています。専用エディタに書いてコピーするのではなく、メールやチャット、コードエディタの入力欄にそのまま入力する設計です。
公式トップページは「タイピングより4倍速い」とうたっています(キーボード45wpm、Flow 220wpmという図を掲載)。これはベンダー自身の主張で、測定条件や日本語での数値は示されていません。
プライバシー・セキュリティの扱い
法人で使う場合に確認されることが多い部分です。公式のPrivacyページとData Controlsページでは、次のように説明されています(2026年10月15日確認)。
- 処理方式:文字起こしは常にクラウドで行われます。オフラインでは使えません
- 音声の扱い:音声は文字起こし後すぐに削除されます(「Dictation cloud storage」をオンにした場合を除く)。通信はTLS 1.2以上、保存データはAES-256で暗号化されます
- モデル学習:設定「Improve the model for everyone」(2026年8月に旧「プライバシーモード」から名称変更)をオンにすると、音声・文字起こし・編集内容がモデルの改善に使われる場合があります。オフなら学習には使われないと説明しています。設定場所は「Settings > Data and Privacy」です。個人アカウントでの初期設定がオンかオフかは公式ページに記載がないため、使い始めに確認しておくと安心です
- Growth/Enterpriseプラン:組織のメンバー全員のモデル学習がオフで固定され、個人でオンに戻すことはできません(2026年10月2日の公式更新情報)
- 認証:SOC 2 Type II(A-LIGNが監査)、ISO 27001(A-LIGNが認証)
- HIPAA:どのプランでも、BAA(事業提携者契約)を結べばディクテーションで対応します。BAAを受け入れると、NotetakerとScratchpadは無効になります
- コンテキスト認識:オンにすると、入力中のアプリから限られたテキストを読み取り、名前や専門用語の認識に使います。オフにもできます
- データの販売:データは販売しないと明記しています。ただし、語数などの利用統計は設定に関係なく収集されます
なお公式ブログ(2026年3月27日)によると、以前利用していたコンプライアンス自動化ベンダーを巡る問題を受けて、監査法人A-LIGNでSOC 2の再検証などをやり直しました。現在のPrivacyページは、SOC 2 Type IIとISO 27001をA-LIGNによる監査・認証として記載しています。
最終的な可否は自社の規定次第なので、導入前に情報システム部門への確認をおすすめします。社内で確認する項目は音声入力のセキュリティ確認リストにまとめています。
気になる点・注意すべき点
良い面だけ書いても選定の役には立たないので、注意点も挙げます。
日本語の評価情報がまだ少ない これが最大の注意点です。日本語での利用レポートはまだ多くありません。公式ブログ(2026年1月19日)では、英語並みに調整済みの言語としてフランス語・ドイツ語・ヒンディー語・イタリア語・ポルトガル語・スペイン語・タイ語の7言語を挙げ、日本語は「正確なディクテーションに対応する主要言語」の一つとして別に記載しています。当サイトが実測検証を優先している理由もここにあります。
日本語特化ツールとは設計が違う 100以上の言語を扱う多言語設計で、日本語専用の設計をうたうツールとは方向性が異なります。たとえばHanaseruは、公式FAQで日本語に特化して設計し、同音異義語・敬語・句読点など日本語の精度に注力していると説明しています。どちらが日本語で正確かを示す公開データはまだないため、日本語の変換精度を重視するなら、こうしたツールも比較記事で候補に入れ、無料枠で同じ文章を話して比べてみてください。
料金の表示は地域で変わる Proの米ドル表示は、年払いが月$12(年$144)、月払いが月$15です。公式ヘルプによると、決済時の価格と通貨は利用地域で決まり、通貨ごとに個別の価格が設定されています(米ドルからの換算ではありません)。VATなどの税は上乗せしないとも説明しています。日本からのアクセス時に公式料金ページが読み込む価格データ(2026年10月15日確認)では、Proは月払い1,200円、年払い11,520円(月960円相当)でした。申込前に、料金ページで表示額を確認してください。詳しくはWispr Flowの料金記事で整理しています。
無料枠はPCとスマホで違う 無料プランは、PC(Mac/Windows)が週2,000語、スマホ(iPhone/Android)が週1,000語です。スマホの枠はiPhoneとAndroidで共通で、以前案内されていたAndroid版の無料・無制限は、現在の公式料金ページには記載がありません。未使用分は翌週に繰り越されません。また、日本語で何文字が1語として数えられるかについて、公式の説明は見当たりませんでした。
対応環境に制約がある 公式ヘルプの動作要件では、WindowsはWindows 10/11のx64のみで、ARM(Snapdragon)搭載機は非対応です。iPadも非対応で、iPhoneはiOS 18.3以降、AndroidはAndroid 13以降、MacはmacOS 12以降が必要です。会議メモ(Notetaker)はMacとWindowsのみで、Windows版はメモリ16GBが必要です。
Wispr Flowが向いている人・向いていない人
向いている人
- Mac・Windows・iPhone・Androidの複数の端末やアプリを行き来しながら仕事をする人
- 音声入力と会議メモ(Notetaker)を1つのツールにまとめたい人(NotetakerはMac・Windowsのみ)
- 第三者認証や学習利用の設定など、セキュリティ情報の開示を重視する人
- 英語と日本語の両方で音声入力する人(使う言語を設定で選んでおけます)
向いていない人
- 日本語の変換精度を、公開データや実使用レビューで確認してから選びたい人(日本語の精度を示す公開データはまだなく、日本語のレビューも少ないため、日本語専用設計のツールと無料枠で比べるのが確実です)
- オフラインで使う必要がある人(文字起こしは常にクラウドで処理されます)
- iPadやARM版Windows(Snapdragon搭載機)で使いたい人
Wispr Flowを無料で試す
Wispr Flow
PCは週2,000語、スマホは週1,000語まで無料。合わなければ課金せずにやめられます。
- 無料枠
- PC 週2,000語(スマホ 週1,000語)
- 料金
- 年払い 960円/月相当(年11,520円)
月払い 1,200円/月(いずれも日本からの円建て価格) - 対応OS
- Mac / Windows / iPhone / Android
※現在このリンクに紹介報酬は発生していません(提携は申請中または申請予定・開示一覧)
この記事の今後の更新予定
当サイトでは、同一の音声を複数ツールに入力して文字誤り率(CER)・固有名詞の正解率・レイテンシ・圧縮率を測る実測ベンチマークを準備しています。Wispr Flowの日本語精度についても、結果が出しだいこの記事に反映します。
検証の手順は検証ポリシーで公開しています。他ツールとの比較はAI音声入力ツールの比較記事、Typelessとの違いはTypeless vs Wispr Flowの比較記事をご覧ください。
この記事の情報について:機能・料金・無料枠・セキュリティ・ロゴ掲載企業などの情報は、2026年10月15日にWispr Flow公式サイト(料金ページ・利用規約・Privacy・Data Controls・What’s new・公式ブログ)と公式ヘルプで確認したものです。累計調達額は報道(TechCrunch、2026年8月17日)に基づく情報です。誤りが判明した場合は訂正し、記事末尾に履歴を残します(訂正の方針)。お問い合わせ窓口は現在準備中です。
よくある質問
Wispr Flowは日本語でもきちんと使えますか?
公式サイトは100以上の言語に対応し、話している言語を自動判別すると説明しています。日本語も対象ですが、公式ブログ(2026年1月)で英語並みに調整済みとされた7言語には含まれず、「正確なディクテーションに対応する主要言語」の一つとして記載されています。公式FAQは精度のため、使う言語を設定で選んでおくことを推奨しています。日本語での利用レポートはまだ少なく、当サイトでも実測検証を準備中です。
どんな企業で使われていますか?
公式サイトには「Used by professionals at(これらの企業で働く人が使っている)」という見出しで、Microsoft、Amazon、Notion、Klarna、Groupon、Vercel、Mercuryのロゴが掲載されています(2026年10月15日確認)。ただし、企業として正式に導入したとは書かれていません。
セキュリティ面は信頼できますか?
公式Privacyページによると、SOC 2 Type II(A-LIGNが監査)とISO 27001(A-LIGNが認証)を取得しており、HIPAAはBAA(事業提携者契約)を結べばどのプランでもディクテーションで対応します。モデル学習への利用は「Improve the model for everyone」という設定でオン・オフでき、オフなら学習に使われないと説明しています。文字起こしは常にクラウドで行われるため、法人で使う場合は導入前に情報システム部門へ確認してください。
無料で試せますか?
試せます。無料プランはPC(Mac/Windows)で週2,000語、スマホ(iPhone/Android共通)で週1,000語まで使え、クレジットカードの登録は不要です。公式ヘルプによると、Proの無料トライアル(既定14日間)もあります。
Typelessとどちらが良いですか?
確認できた仕様の違いで選ぶのがおすすめです。Typelessは米ドル建てでProが年払い月$12(1USD=160円換算で約1,920円)・月払い$30(約4,800円)です。Wispr Flowは日本からは円建ての地域価格が表示され、公式料金ページが読み込む価格データ(2026年10月15日確認)ではProが年払い月960円相当・月払い1,200円でした。Wispr Flowは会議メモ機能(Notetaker)を含み、TypelessはLinux版も提供しています。日本語での使い勝手は、両方の無料枠で同じ文章を話して比べるのが確実です。
オフラインでも使えますか?
使えません。公式のData Controlsページは、文字起こしを常にクラウドで行うと説明しており、インターネット接続が必要です。完全オフラインでの利用が必須なら、端末内で処理するタイプのツールを検討してください。