使いこなし

Windows 11の音声入力(Win+H)の使い方 設定・句読点・動かない時まで

記載の手順・仕様はこの日に公式情報で確認したものです(検証ポリシー)

この記事の要点

起動する
入力欄にカーソルを置いて Win + H を押す
止める
「音声入力を停止」「聞き取りを停止」と言うか、マイクボタンを押す
句読点・改行を入れる
歯車の「自動句読点」をオン。入らなければ「読点」「句点」、改行は「改行」と言う
声でPCやアプリを操作する
Win + Hではなく音声アクセスを使う
文字が出ない
カーソル→マイク→ネット接続とオンライン音声認識の順に確認

最初に確認するのは「マイクが動くか」「ネット接続があるか」「音声アクセスと混同していないか」の3つです。

目次9項目
  1. Win+Hで起動する基本手順
  2. 最初の30秒で「自分の環境」を確かめよう
  3. 「音声入力」と「音声アクセス」を使い分ける
  4. 句読点・改行をきれいに入れるコツ
  5. 日本語と英語が混ざる文は「切り替え」と「後編集」で攻略する
  6. 動かないときは、この順番で確認する
  7. Windows標準で足りないと感じたら
  8. 他の環境でも音声入力を使う
  9. よくある質問

Windows 11には、追加アプリなしで使える音声入力があります。この記事では、起動と停止の手順、日本語で使える句読点コマンド、音声アクセスとの違い、動かないときの確認順を、Microsoftの公式サポートをもとにまとめます。

Win+Hで音声入力を始める流れ
  1. 入力欄を選ぶ メール・メモ・ブラウザなど、文字カーソルを表示する
  2. Win + H を押す 音声入力メニュー(小さなポップアップ)が開く
  3. 話して見直す 一文ずつ話し、固有名詞や数字を確認する

Win+Hで起動する基本手順

  1. メール、メモ帳、Word、ブラウザのフォームなど、文字を入れたい場所をクリックします。
  2. カーソルが点滅していることを確認します。
  3. Windows キーと H キーを同時に押します(タッチキーボードではマイクボタン)。
  4. 画面に開く音声入力メニュー(小さなポップアップ)に「聞き取り中…」と表示されたら、普段の会話に近い速さで話します。
  5. 止めるときは「音声入力を停止」「聞き取りを停止」と言うか、音声入力メニューのマイクボタンを押します。

Microsoftの公式サポートでは、音声入力を使う前提として「インターネット接続」「動作するマイク」「テキストボックスにカーソルがあること」の3つを挙げています。キーボードだけで操作したい場合は、Win + Alt + H で音声入力メニュー内を移動できます。詳細はMicrosoftの音声入力サポートで確認できます。

なお、Microsoftのバージョン26H2の新機能ページ(英語)では、バージョン25H2以降に追加された機能として、エクスプローラーでファイル名を変更するときにも音声入力を使えるようになったと説明されています。同じページでは、この節の機能は月例の品質更新で順次配信されており、26H2(2026年9月29日に一般提供開始)を入れる前から使える場合があるとも案内されています。

最初の30秒で「自分の環境」を確かめよう

いきなり取引先へのメールで試すより、まずはメモ帳や下書き用の画面で一文だけ入力してみるのがおすすめです。音声入力は起動すると自動で聞き取りを始めますが、Microsoftは「聞き取り中…」の表示を待ってから話し始めるよう案内しています。

文字が入れば、次は会議前のメモやメールの下書きへ広げれば十分です(メールでの話す順番と見直しの型は音声入力でメールの下書きを作る方法にまとめています)。入らなければ、本文ではなく環境側を確認します。

「音声入力」と「音声アクセス」を使い分ける

名前が似ていますが、用途ははっきり違います。

「音声入力」と「音声アクセス」を使い分ける
やりたいこと 使う機能 例
いま開いている文章に文字を入れる 音声入力(Win+H) メールの下書き、検索語の入力
PCやアプリそのものを声で操作する 音声アクセス アプリを開く、ボタンをクリックするといった操作を声で行う

音声アクセスはアクセシビリティ機能で、「設定」→「アクセシビリティ」→「音声認識」からオンにします。Microsoftの案内では、Windows 11 バージョン22H2以降で使え、日本語にも対応しています。初期設定と言語ファイルのダウンロードにはインターネット接続が必要ですが、その後は接続なしでも使えると説明されています。PC操作まで声で行いたいときは、Microsoftの音声アクセス設定ガイドを参照してください。単に文章を書きたいだけなら、まずWin+Hで十分です。

「Windows 音声認識(WSR)」を探している場合

以前の解説で見かける「Windows 音声認識(WSR)」は、Win+Hとは別系統の機能です。Microsoftの案内では、Windows 11 22H2以降では2024年9月からWSRが音声アクセスに置き換えられたと説明されています。WSRを探している場合は、目的を次のように分けます。

「Windows 音声認識(WSR)」を探している場合
いまやりたいこと まず試すもの
現在の入力欄に短い文章を入れたい Win+Hの音声入力
アプリを開く、クリックする、PC全体を操作したい 音声アクセス
古いWindows環境でWSRの手順を使う必要がある MicrosoftのWSR案内を確認する

同じ「音声認識」でも、文字入力かPC操作かで答えは変わります。先に目的を決めると、設定画面を行き来せずに済みます。

句読点・改行をきれいに入れるコツ

句読点は、音声入力メニューの歯車にある「自動句読点」をオンにすると、話した内容に基づいて自動で入ります。ただしMicrosoftのサポートには自動句読点の対応言語が明記されていないため、日本語でうまく入らない場合は、下の表の「読点」「句点」などのコマンドを使ってください。それでも思った場所に入らないときは、音声で完璧に仕上げようとせず、次の順番で進めると見直しが楽になります。

  1. まず内容を話して入れる
  2. 文末ごとに一度止まる
  3. 入力を止めて、句読点・数字・固有名詞だけをキーボードで整える

日本語で使える主な音声コマンド

Microsoftの公式サポートには、日本語で言える句読点・記号とコマンドの一覧があります。よく使うものを抜き出すと次のとおりです。

日本語で使える主な音声コマンド
入れたいもの・操作 言う言葉(例)
、 読点
。 句点、くてん
? 疑問符、はてなマーク
! 感嘆符、びっくりマーク
改行 改行、次の行、新しい段落
「 」 かぎかっこ開く / かぎかっこ閉じる
直前に話した語句を消す それを削除、それを取り消す
音声入力を止める 音声入力を停止、聞き取りを停止

ほかの記号やキー操作(「Enter キーを押す」「Space を挿入」など)は、Microsoftの音声入力サポートの一覧で確認できます。OSごとの句読点・改行の入れ方は音声入力で句読点・改行を入れる方法にまとめています。誤変換が多い場合は、精度を上げる12のコツから環境を先に見直してください。

日本語と英語が混ざる文は「切り替え」と「後編集」で攻略する

製品名、URL、英語の略語が多い文は、音声だけで一発完成を狙わないほうが楽です。Windowsでは、入力言語をタスクバーの言語スイッチャー、または Win + Space で切り替えられます。Microsoftの公式案内でも、音声入力の言語を変えるには入力言語を変更する方法が示されています。使いたい言語がない場合は、設定の「時刻と言語」から追加します。

たとえば本文は日本語で話し、英字の製品名や型番だけを最後にキーボードで足す、という分担にすると、誤変換を見つけても話の流れを失いにくくなります。数字・金額・パスワードのように一文字違いの影響が大きいものは、音声入力の対象から外して目で入力するのが安全です。

音声入力メニューで一度だけ見ておきたい設定

音声入力メニューの歯車アイコンから確認できる設定は次の5つです。

  • 音声入力ランチャー:テキストボックス内から音声入力をすぐ起動できるようにする
  • 自動句読点:話した内容に基づいて句読点を自動で入れる
  • 不適切な言葉のフィルター
  • 既定のマイク:音声入力に使うマイクを選ぶ
  • 動作するまでの待機時間:音声コマンドを実行するまでの待ち時間

ノートPCに外部マイクやBluetoothイヤホンをつないだ日は、「既定のマイク」が意図したマイクになっているかをここで見ておくと安心です。自動句読点は便利ですが、文章の意味を保証するものではありません。送信前には、読点の位置より先に「否定していないか」「依頼の期限が合っているか」を読み直しましょう。

動かないときは、この順番で確認する

Win+Hで文字が出ないときの確認順
  1. カーソルが入力欄にあるか テキストボックスにカーソルがあることが前提です
  2. マイクが動作しているか 音声入力メニューの「既定のマイク」と、Windowsのマイク設定を確認します
  3. ネット接続とオンライン音声認識 接続が切れていないか、設定の「音声認識」でオンライン音声認識がオンかを確認します
  4. 会社・学校PCの制限 設定を変えられない場合は、組織の管理者に確認します

オンライン音声認識の設定は「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「音声認識」にあります。Microsoftは、音声入力はオンライン音声認識を使って音声をテキストに変換し、オンライン音声認識をオフにするとナレーターなどデバイスベースの機能だけが使えると説明しています。外部マイクやBluetoothイヤホンを使っているなら、入力デバイスが意図したマイクになっているかも確認しましょう。

Windows標準で足りないと感じたら

Win+Hは、短い返信・検索・メモをすばやく入れるのに向いています。一方で、話し言葉を文章らしく整えたり、つなぎ言葉や言い直しを整理したりしたい場合は、AI音声入力ツールも選択肢になります。

Windowsにも、Copilot+ PC向けに流動ディクテーション(話しながら文法・句読点・つなぎ言葉を自動修正する機能。処理はデバイス上の小規模言語モデル)があります。ただし2026年10月15日時点のMicrosoftサポートでは対応が英語ロケールのみで、日本語の音声入力では使えません。

なお、標準のWin+HはMicrosoftが案内するAzure Speechサービスを使ったオンライン音声認識です。Microsoftのプライバシー案内では、オンライン音声認識の音声データはサービス提供とテキスト文字起こしの作成のためにのみMicrosoftへ送信されると説明されています。これは、音声入力の改善用に音声クリップを任意で提供する設定とは別の話です(職場・学校アカウントでは音声クリップの提供は使えず、音声入力自体は使えると案内されています)。

だからこそ、顧客情報や未公開の内容を話してよいかは、個人の判断だけで決めないようにしましょう。仕事で使い始める前に、音声入力を仕事で使う前のセキュリティ確認リストで、会社のルール・入力してよい情報・送信前の確認手順を一度整理しておくと安心です。

どこまで必要かは、無料と有料のAI音声入力、どちらを選ぶかで判断できます。ツール全体を比較したい場合は、AI音声入力ツール比較を起点にしてください。

他の環境でも音声入力を使う

同じ作業を別の端末でも行うなら、OSごとに起動方法と設定場所が違います。


この記事の情報について:Windowsの設定名・音声コマンド・対応状況は、2026年10月15日にMicrosoftの公式サポートで確認しました(Windows 11 バージョン26H2の一般提供後)。Windows 10でもWin+Hで「ディクテーション」が開きますが、これはWindows 11の音声入力とは別の機能です。Microsoftサポートの対応言語一覧に日本語はなく、ほかの言語ではWindows 音声認識(WSR)を使うよう案内されています(Windows 10のサポートは2025年10月14日に終了)。OSの更新や組織の管理ポリシーにより、表示や利用可否が変わる場合があります。

よくある質問

Windowsの音声入力を起動するショートカットは?

文字を入力したい欄にカーソルを置いてから、WindowsキーとHキーを同時に押します。タッチキーボードのマイクボタンからも起動できます。止めるときは「音声入力を停止」「聞き取りを停止」と言うか、マイクボタンを押します。

Win+Hの音声入力と音声アクセスは同じですか?

別の機能です。Win+Hはカーソル位置に文字を入力するための機能、音声アクセスは声でWindowsやアプリを操作するための機能です。目的に応じて使い分けます。

マイクのボタンを押しても文字が出ません。

Microsoftが挙げる前提は「インターネット接続」「動作するマイク」「テキストボックスにカーソルがあること」の3つです。あわせて、設定の「プライバシーとセキュリティ」→「音声認識」でオンライン音声認識がオンになっているかも確認します。社用PCで設定を変えられない場合は、管理者に確認してください。

句読点はどう入れますか?

音声入力メニューの歯車にある「自動句読点」をオンにすると、話した内容に基づいて句読点が自動で入ります。ただしMicrosoftのサポートには自動句読点の対応言語が明記されていないため、日本語でうまく入らない場合は音声コマンドを使います。「読点」で「、」、「句点」で「。」、「改行」や「次の行」で改行が入ります。

オフラインでも使えますか?

Win+Hの音声入力はAzure Speechサービスのオンライン音声認識を使うため、インターネット接続が必要です。声でPCを操作する音声アクセスは、初期設定と言語ファイルのダウンロードにネット接続が必要ですが、その後は接続なしでも使えるとMicrosoftは説明しています。

Copilot+ PCの「流動ディクテーション」は日本語で使えますか?

2026年10月15日時点のMicrosoftサポートでは、流動ディクテーション(話しながら文法・句読点・つなぎ言葉を自動修正する機能)はCopilot+ PC専用で、対応は英語ロケールのみです。日本語では通常の音声入力(Win+H)を使います。